Tokyo's King of 'Death Spiral' Financing Profits From Wave of Demand - illo

Illustration: Carolina Moscoso for Bloomberg

日本企業の救世主かハイエナか-メタプラ躍進支えた米投資家、禁断の増資手法

エボファンド率いる米投資家マイケル・ラーチ氏はどのようにして日本企業の救世主となったのか

ある時は白馬の騎士、またある時はハイエナ投資家。経営難に陥った日本企業を破綻から救う謎多き米国人投資家への評価は毀誉褒貶(きよほうへん)相半ばする。

  マイケル・ラーチ氏率いる「EVO FUND(エボファンド)」は、日本株市場で発行される行使価額修正条項付き新株予約権(MSワラント)の最大の引受先として知られる存在だ。

  MSワラントは主に資金繰りに苦しむ小型企業が第三者に割り当てる形で発行するエクイティーファイナンスの一種。発行企業は引受先さえ見つかれば短期間で資金を確保できる半面、新株予約権が行使されると発行済み株式数は増え、1株価値が希薄化するリスクを抱える。

  行使価額が固定され、株価の下落局面では権利行使されにくい通常のワラントに対し、MSワラントは株価の推移に応じて行使価額が変動する。下落局面でも引受先が権利行使し、保有株を売却するケースがあり、株安に拍車がかかる構図が「デス・スパイラル・ファイナンス」と呼ばれるゆえんだ。