中国で不動産不況が止まらず、北京や上海でも資産価値がローン残高を下回る担保割れが深刻化している。米国が経験した「リーマン級」危機を回避しようと、中国の銀行界が水面下で繰り出した異例の救済措置とは。

半ば放置された状態の住宅団地(江蘇省の啓東)
Source: Bloomberg
中国住宅価格が3割減で担保割れ、銀行は「リーマン再来」恐れて異例の措置
中国で長引く住宅市場の低迷が、銀行に厄介な問題を突き付けている。不動産価格の下落により、数百万件の住宅ローンが担保価値を下回る状態となり、資金の貸し手である金融機関と持ち家を購入した消費者双方が損失を被るリスクが高まっている。
そうした中、銀行や当局は水面下で、影響を抑えようと対応を進めている。中国当局は、米国などで過去に発生した住宅差し押さえ危機の再来を回避しようとしている。
複数の国有銀行が資金繰りに苦しむ借り手に対し、最長2年の住宅ローン返済猶予を提案している。非公開情報だとして関係者が匿名を条件に語った。