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BTSが独占インタビュー「僕たちは泳ぎ続ける」 復活ライブ前に7人が語った空白、混乱そして結束

世界で人気を博したボーイズバンドBTSが、約4年ぶりに復活した。メンバー7人全員が、グループの変遷、ニューアルバム「Arirang」、そしてワールドツアーの壮大な規模についてインタビューで語った。

3月上旬のある木曜日の午後、BTS所属事務所HYBEのソウル本社ビルの2階は、BTSメンバー7人のためのリハーサルスペースと化していた。K-POP音楽を世界中に広めたグループは、Netflixのライブ配信イベント「BTS: The Comeback Live | Arirang」に向けて準備を進めていた。

  彼らの動きを手持ちカメラが追い、頭上ではブームマイクが揺れ、十数人のスタッフがリハーサルを見守っている。2階への立ち入りは厳重に管理され、HYBEの幹部さえ出入りに苦労していた。

  ニューアルバム「Arirang」に収録の「Aliens」の後は、2022年のグラミー賞で披露した21年の大ヒット曲「Butter」だ。J-Hopeが鋭いテンポの手拍子で指示を出し、メンバーらは振り付けに戸惑いながらも懸命に踊る。何度か失敗すると、彼らは部屋の隅にあるノートパソコンへと駆け寄り、過去のパフォーマンス映像を確認した。この曲を公の場で披露してから、すでに数年が経過しているのだ。

  2020年と21年に世界で最も売れたアーティストのBTSは、メンバーの兵役義務を果たすため、22年遅くに活動休止に入った。でも、完全に消えたわけではない。休止期間中、メンバーはソロ活動を展開した。しかし、BTSとしてスタジオアルバムをリリースしたり、世界規模のツアーを行うのは、約4年ぶりのことだ。

​  TikTokの動画のように目まぐるしいスピードで変化するポップカルチャーのサイクルの中で、BTSは活動を再開。新アルバム「Arirang」を引っ提げ、BTS史上最大規模のツアーに出ようとしている。リーダーのRMは、復帰は単純なものになると考えていたと言う。「軍隊にいる間、僕たちが全員除隊したら、素晴らしいアイデアが自然と浮かんでくるだろうと思い続けていた」が、「実際には、そうはならなかった」と話した。

  BTSは今、自分たちがいない間に変化した世界と向き合っている。YouTubeやInstagramのショート動画が多くのアルバムにとって出発点となり、人工知能(AI)生成のフック(=サビの部分)が楽曲制作のプロセスを変える可能性もある。目の当たりにしているのは、国境のないアルゴリズム主導の市場であり、かつて世界チャートで揺らぐことのなかったBTSの立ち位置が、究極のストレステストに直面している。

  どう復帰するのか当初は迷いもあったBTSだが、メンバー同士共通の歴史を原点に結束した。5枚目のスタジオアルバム「Arirang」では、郷愁や愛、不屈の精神などが内在する韓国の伝統民謡「アリラン」に回帰した。

  自国の哀歌を普遍的な架け橋に使うのは、意図的なものだ。BTSのメンバーがプロデュースまたは制作に参加した全14曲において、自らの内省を洗練されたサウンドと融合させている。ディプロやライアン・テダーといった欧米のヒットメーカーとの緊密なコラボレーションの成果だ。

  独占インタビューでBTSのメンバー7人は、新アルバムのインスピレーション、コンサートツアーの規模、そして音楽業界の現状について語った。英語と韓国語を交えた発言の一部には要約・編集を加えている。