福島第一原子力発電所の5号機内部を歩く従業員(2026年2月)

福島第一原子力発電所の5号機内部を歩く従業員(2026年2月)

Photographer: Noriko Hayashi/Bloomberg

福島第一原発、完全解体へ次なるヤマ場-廃炉技術の確立をIAEAも注視「他国に応用可能」

880トンの核燃料デブリ回収が焦点。原発退役の世界モデルとなるか

世界最悪レベルの原子力事故から約15年。東日本大震災による巨大津波が襲った東京電力ホールディングス(HD)の福島第一原子力発電所では、世界で最も困難とされる廃炉プロジェクトが次のヤマ場を迎える。成功すれば、老朽原発の退役が共通課題となっている各国の原子力業界にとってモデルケースとなる可能性がある。

  日本が選んだ廃炉方法は、1986年に史上最大の原子力事故となったチェルノブイリ原発とは異なる。旧ソ連は原子炉をコンクリートで覆い封じ込めたのに対し、福島第一原発を最終的には完全解体する予定だ。