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Illustration: Anand RK

インドで横行する国際犯罪「デジタル逮捕」の闇-24時間監視で財産詐取する手口の全貌

スマホで警察装い人間心理を巧みに操る。背後に中国系組織の存在も

デジタルトランスフォーメーション(DX、デジタル技術を活用する改革)を史上最速で成し遂げたインド。利用者一人当たりのモバイルデータ消費量は世界最大級で、ネット人口は9億人を超える勢いだ。しかしその裏で、警察官などを装った組織的な詐欺「デジタル逮捕」が横行している。この犯罪は個人データの流出や銀行口座の名義貸し、暗号資産を使った匿名送金などが複雑に絡んでおり、深刻な被害をもたらしている。

  警察を装った詐欺は、日本や欧州、タイでも報告されているが、インドではここ数年間で爆発的に増加。2024年には22年の3倍に相当する約12万4000件に達し、25年2月時点で被害総額は260億ルピー(約450億円)に上った。