能登半島地震の影響で地面から浮き上がったままのマンホール(石川県珠洲市・昨年11月)

能登半島地震の影響で地面から浮き上がったままのマンホール(石川県珠洲市・昨年11月)

Photographer: Erica Yokoyama/Bloomberg

能登半島地震があらわにした日本のインフラ危機─2年たっても橋には亀裂

細る税収と人手、地理的孤立。地方の維持に迫られるインフラ集約

甚大な被害をもたらした能登半島地震から2年。被災した石川県珠洲市では、民生委員の尾形正宏さん(66)が、わずか250メートル先にある公民館へ行くのに2キロの道のりを遠回りする。2024年元旦に発生した地震で橋が破損して通行止めとなり、迂回(うかい)せざるを得ないためだ。

  かつて漁業や陶器、塩作りで栄えた珠洲市で約60年暮らしてきた尾形さんは、「まさか橋が壊れるとは思わなかった」という。迂回路には「信号がないから、出ていくのが大変」だと語った。