「ウォーシュ取引」が崩壊、戦争と原油高にかき消された利下げ期待
- 米国債市場は利上げ予想にシフト、利回り差拡大への期待はほぼ解消
- 労働市場が著しく弱くなれば、ウォーシュ取引復活に道との見方も
米国債市場では少し前まで、「ケビン・ウォーシュ取引」なるものが通用していた。ウォーシュ元連邦準備制度理事会(FRB)理事が議長に就任すれば、複数回にわたって利下げを決行する可能性に賭けた取引だ。
だが就任がほぼ確実となった現在、31兆ドル(約4884兆円)規模の米国債市場では、利下げ予想から見方が変化し、堅調な成長と戦争由来のインフレ懸念から、引き締め方向への賭けが増えている。30年債利回りは5%付近に上昇し、イールドカーブのスティープ化期待はほぼ解消された。