Andy Mukherjee, コラムニスト

中国のドル覇権侵食、静かに進行-戦争と米国の金融力行使が後押し

  • 中国は元建て決済処理の越境システムを独自に構築、CHIPSを回避
  • 米国が比類なき金融パワーを行使するほど、その力は弱まる

ドル覇権侵食

Photographer: Carl Court/Getty Images

ドル覇権の打倒は中国にとって長年の悲願だった。転機となったのは、ロシアのプーチン大統領によるウクライナ侵攻だ。今も続くこの戦争を機に、世界の資金移動を支えるメッセージングシステムからロシアの金融機関が一夜にして排除された。

  しかし2022年当時、中国人民元は覇権通貨に対抗できる段階には程遠かった。競争相手として浮上するには、その後4年の準備と、もう一つの戦争が必要だった。