88歳のノンバンク創業者が切望したMUFG出資、インド金融の試金石に
- MUFGはシュリラム株20%取得、外資のインド金融投資で過去最大規模
- 創業者はMUFGとの親和性確信、資本活用と統治の足並みが成否の鍵
シュリラム・グループ創業者のR.タヤガラジャン氏(チェンナイにある本社で4月に撮影)
Photographer: Bhumika Bhatia/Bloomberg
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の幹部3人は昨年8月、インド南部チェンナイにあるシュリラム・グループ本社を訪れた。数十億ドル規模の出資交渉が目的で、議論の中心は収益見通しや企業価値評価になると踏んでいた。
ところが、インド最大級のノンバンクであるシュリラム・ファイナンスの88歳の創業者は、「カイゼン」という日本の継続的改善の理念について語り始めた。R.タヤガラジャン氏(通称RT)は、日本企業が第2次世界大戦後、スピードよりも規律を重視して再建し、企業文化を保ちながら国際展開し、景気循環型事業では節度を重視してきた点について語り続けた。