暑さが物価を動かす「気候インフレ」-家計圧迫、低所得者層は食料さえ遠のく時代に
- 猛暑や干ばつで食料やエネルギー価格が上昇-インフレ圧力押し上げ
- 各国中銀も警戒強める-気候変動が新たなマクロリスクとして浮上
2022年夏、欧州の熱波を受けてスペインでは気温が46度と過去最高に達し、オリーブ産地を直撃した。英国では猛暑で鶏の健康被害が発生し、鶏肉生産は前年から9%減少した。一方、北イタリアは70年ぶりの厳しい干ばつに見舞われ、リゾット用コメの収穫が大きく落ち込んだ。
研究者の試算によると、気候変動によって欧州の夏の気温は平均で1.25度上昇し、地域によっては最大5.7度上昇した。