Parmy Olson, コラムニスト

AI競争の本命はChatGPTにあらず、現実理解する「世界モデル」が主力に

  • 3Dや物理把握の「世界モデル」、既存AIとの溝埋めると期待
  • 世界モデルの分野では中国がより大きな役割を果たす可能性

スタンフォード大学発のスタートアップ企業World Labsのフェイフェイ・リー氏

Photographer: Bloomberg/Bloomberg

ChatGPTやClaude(クロード)といった高性能チャットボットに注目が集まるなか、人工知能(AI)の別の分野である「世界モデル」の成長は見過ごされがちだ。これらのシステムは3次元(3D)空間や物理法則を把握し、ロボットからスマートグラス、自動運転車に至るまで幅広い用途の基盤となるものであり、現在のチャットボットに欠けている能力を備えている。

  過去2週間で、エヌビディアやアリババグループ、テンセント・ホールディングス(騰訊)がそれぞれ独自の世界モデルを公開し、新たなプレーヤーが次のAI革命を主導する可能性を示した。最前線に立つ企業は異なる戦略を追求しており、テンセントの「HY-World 2.0」はオープンソースである一方、エヌビディアのモデルはリサーチャー向けに限定されている。中国は、大規模言語モデル(LLM)の分野で見られたような後れを取る存在では、もはやないことを示しつつある。