Aaron Brown, コラムニスト

なぜ5000年前から「金」なのか、通貨制度信じる経済学者には分からない

  • 経済学は1世紀前に金を「野蛮な遺物」と断じた-金の反撃は痛烈
  • 主権国家の金投資はインフレヘッジではなく地政学的リスクへの保険

間違い続ける経済学者 

Photographer: Scott Eells/Bloomberg via Getty Images

金は1オンス=5000ドル前後で取引されている。米国とイスラエルが2月末に始めた対イラン戦争のさなか、外国の中央銀行が自国通貨防衛のために米国債を売却し、米国債の利回りが上昇する中でも、金価格はほとんど動いていない。

  一方で、本来は金を不要な存在にするために設計されたはずの世界の金融当局は、数十年ぶりのハイペースで金を買い入れている。これは本来起きるはずのない現象だ。経済学は1世紀前に金を「野蛮な遺物」と断じ、その評価を定着させようとしてきたが、何度も失敗している。