Jonathan Levin, コラムニスト

「TACO」は終焉、トランプ関税ショックのV字回復は期待できず

米国株のTACO相場は、正式に終わりを迎えたかもしれない

Photographer: Bloomberg/Bloomberg

投資家の間では、トランプ米大統領に起因するショックは長続きしないとの見方が定着してきた。いわゆる「TACO(トランプ氏はいつも腰砕け)」相場だ。だが、トランプ氏がイスラエルとともに対イラン攻撃に踏み切ったことで、地政学およびマクロ経済上の「パンドラの箱」を開いてしまった。これにより、簡単には方針転換ができなくなるだろう。水面下では、金融市場もこうした変化を織り込み始めている。

  あらゆる下落局面が押し目買いの好機とされてきた米国株のTACO相場は、正式に終わりを迎えたかもしれない。トランプ氏がイランのエネルギー関連インフラや発電所への攻撃を5日間延期し、イランとの24日間にわたる戦争終結に向けた協議の行方を見極める姿勢を示したことで、TACO終焉(しゅうえん)の見立ては今後試されることになる。