ホルムズ機能停止、サウジが「切り札」-紅海ルートで原油供給維持

  • 1980年代建設の全長1200キロの東西パイプライン、原油供給圧力緩和
  • ヤンブー港に多数のタンカー集結、原油輸出は5日平均366万バレルに

サウジアラムコのアブカイク石油精製プラント

Photographer: Fayez Nureldine/AFP/Getty Images 

サウジアラビアは数十年にわたり最悪の事態に備えてきた。そのため、米国とイスラエルによるイラン攻撃で重要なホルムズ海峡が事実上封鎖されると、世界最大の原油輸出国であるサウジは、数時間以内に緊急対策を発動した。原油の流れを維持するための対策は45年越しで実行に移された。

  その中核を担うのが1980年代に建設された全長1200キロメートルのパイプラインだ。中東情勢が変化する中で重要性を増しているこの東西パイプラインは、同国東部の巨大油田からアラビア半島を横断し、紅海沿岸の港湾都市ヤンブーに至る。現地にはサウジ産原油の積み込みを待つ大型タンカーが集結し、船舶は日々増えている。