日銀の基調物価判断が複雑化、原油高長引けば利上げの是非問われる

  • 基調物価上振れへの配慮も必要になったことは日本経済の大きな変化
  • 4月展望リポートに向けシナリオ点検、3月会合は政策金利据え置きへ
日銀の植田和男総裁Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

中東情勢を受けた原油価格高騰に伴い、日本銀行が金融政策運営で重視する物価の基調判断が複雑さを増している。原油高の長期化で物価の基調が上振れれば、景気に下押し圧力がかかる中での利上げの是非を問われることになる。

  複数の関係者によると、原油価格上昇が長引く場合、予想インフレ率を高め、一時的な要因を除く基調的な物価上昇率を押し上げる可能性に留意が必要だという。デフレ経済下では景気への悪影響による基調物価の下振れ対応が優先されたが、上振れへの配慮も必要になったことに日本経済の大きな変化と関係者は口をそろえる。