ブラックロック、ノンバンク融資ファンドで解約に上限-償還請求が急増

  • 株主側が保有株の9.3%買い戻しを要求、運用側は5%にとどめる
  • 強まるノンバンク融資への警戒、業界は相次ぐ償還請求に身構える

ニューヨークにあるブラックロックのオフィスが入るビル

Photographer: Bing Guan/Bloomberg

米投資運用サービス大手ブラックロックは、顧客からの償還請求が急増したことを受け、同社の主力プライベートクレジット(ノンバンク融資)ファンドの一つで資金引き出しを制限した。これは1兆8000億ドル(約284兆円)規模のプライベートクレジット業界に対する投資家の不安を示す新たな兆候だ。

  ブラックロックが運用する260億ドル規模の「HPSコーポレート・レンディング・ファンド」は、業界でも有数の非上場ビジネス開発会社(BDC)の一つ。6日の声明によると、株主が保有株の9.3% の買い戻しを求めたが、運用側は上限の5%までにとどめた。ブルームバーグの試算によれば、本来の対象株式の総額は約12億ドル相当だが、投資家が受け取れるのは昨年末時点で同ファンドが保有していた約6億2000万ドルにとどまる見通しだ。