巨額運用トップから異例の転身、農業で非財務価値磨く-元GPIF宮園氏
- 不動産仲介ヒューリック顧問として昨年8月から農業支援事業に関与
- 長期で価値を育てるとの考え方を運用分野に限らず農業分野でも実践
世界最大規模の年金基金である年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の宮園雅敬元理事長(72)は、自らが「原点」とも語る農業支援に身を転じている。担い手と資本の不足という課題を抱える日本の農業と向き合い、非財務価値を磨きながらリターンの向上や事業拡大につながる最適解を模索する。
農業支援は「もともとやりたかったこと」と話す宮園氏は、5年間務めたGPIF理事長を昨年3月末に退任後、8月に不動産仲介大手のヒューリック顧問に就任した。佐賀県の田園風景の中で育ったことから農業に関心を持ち、大学卒業後には農林中央金庫に入った経緯がある。