イランの仮想通貨取引所から資金流出加速、紛争で手元確保の動きか

  • 空爆直後に流出額が通常の平均を873%上回る-チェイナリシス
  • イラン中銀や軍、通貨安危機の緩和や制裁回避に仮想通貨を利用

米国とイスラエルによる対イラン攻撃を受けて、イランの暗号資産市場に改めて注目が集まっている。

Photographer: Avishek Das/LightRocket

米国とイスラエルによる対イラン攻撃を受けて、78億ドル(約1兆2300億円)規模に上るイランの暗号資産(仮想通貨)市場に改めて注目が集まっている。イランでは混乱に陥った局面で、資金の保全・送金手段として、市民や当局が仮想通貨を利用する傾向が強まっている。

  ブロックチェーン分析会社チェイナリシスとエリプティックが今週公表した報告書によると、イランが空爆を受けた直後、同国の仮想通貨取引所からの資金流出が急増した。流出額は市場全体と比べれば小規模にとどまるものの、専門家によれば、安全確保のための個人による資金引き出しや、政府系組織による制裁回避のための支払いの動きを示唆している可能性がある。