イラン戦争、四つのシナリオ分析-世界経済への打撃を試算すると

  • 戦闘激化なら原油1バレル=108ドル-インフレ加速、成長失速の恐れ
  • 中国は輸入コスト増で打撃、ロシアは財政改善の可能性

米国内のガソリン小売価格も上昇(3月2日、カリフォルニア州のガソリンスタンド) 

Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

トランプ米大統領の対イラン戦争は、世界経済にどれほど深刻な打撃を与えるのか。ブルームバーグ・エコノミクス(BE)は今後想定されるシナリオを分析し、原油価格や主要国経済、イランの将来への影響を試算した。

  欧州では、エネルギー価格の高止まりが続けばリセッション(景気後退)の瀬戸際に追い込まれる。米国では、戦争がインフレを押し上げる一方で、大統領が利下げを要求するという状況の下、米連邦準備制度は板挟みに陥る。中国にとっては、割安なイラン産原油の輸入が途絶えれば、トランプ氏の関税措置や国内不動産市場の崩壊に伴う圧力にさらに追い打ちがかかる。