アンソロピックと米国防総省の対立、AI軍事利用巡る課題の核心に
- 戦争や監視の手段としてAIの将来を誰が掌握するのか緊張関係
- 国防総省は国防生産法発動で、無条件のAIツール提供を強制も
アンソロピック共同創業者のダリオ・アモデイCEO
Photographer: Krisztian Bocsi/Bloomberg米国防総省は高性能な人工知能(AI)ツールのガードレール(安全制限)を緩和するようAIスタートアップの米アンソロピックに圧力をかけている。こうした中、同省高官は、安全性を重視する同社のダリオ・アモデイ最高経営責任者(CEO)に対し、仮定のシナリオを提示した。
この高官は昨年12月の電話協議で、核弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイル(ICBM)が米国に向けて飛来し、残り時間がわずか90秒しかない状況を提示。その上で、国を守るためにミサイルによる反撃を発動する唯一の手段がアンソロピックのAIだった場合でも、同社の運用指針がそれを許可しなかったとしたらどうなるのかと問い掛けた。