アンソロピックが警告、DeepSeekなど中国AIモデルで「蒸留」の不正疑惑
- 出力転用で自社モデルを高度化、OpenAIも今月同様の問題指摘
- 「脅威は単一企業や地域にとどまらない」、アンソロピックのブログ
DeepSeekのアプリ
Photographer: Raul Ariano/Bloomberg米人工知能(AI)スタートアップのアンソロピックは、中国のAI開発をリードする3社が「蒸留」と呼ばれる不正な手法でアンソロピックのAIモデルから出力を転用し、自社製品の能力を高度化したと述べた。中国企業による不正疑惑に神経を尖(とが)らせる米国に、新たな懸念材料が加わった形だ。
サンフランシスコに本社を置くアンソロピックは、中国のDeepSeek(ディープシーク)とミニマックス・グループ、ムーンショットが数千もの不正アカウントを通じ、アンソロピックの「クロード」モデルとのやりとりを合計1600万回以上行ったとして、利用規約への違反を主張している。中国のAI研究機関はこうした蒸留によって、より強力なシステムの出力を自社モデルに学習させることで、急速な改良が可能になっているとアンソロピックは説明した。