プライベート市場のデータ欠落、米欧監督当局は「手探り状態」も
- 次の景気後退や金融危機を予測することが困難になる恐れ
- プライベートキャピタル拡大で経済の広範な領域が視界不良に
次の景気後退や金融危機を予測することは、これまでも科学というよりは経験や勘に頼る側面が大きかった。だが現在は、経済や金融システムで実際に何が起きているのかを示す情報がますます乏しくなり、事態が複雑化している。
この問題は昨年、米連邦政府機関の閉鎖時に鮮明になった。連邦準備制度は金融政策の策定に用いるインフレ率や小売売上高、雇用統計などの主要データの入手が滞った。しかし、米国で最近生じた政治的混乱にとどまらず、世界の金融システムを揺るがしかねない主要リスクに関するデータへのアクセス障壁は、金融の一段と不透明で目が届きにくい領域にまで及んでいる。