国家間の地政学的競争、インフレ率押し上げも-ECBナーゲル氏が警告

  • トランプ米大統領によるFRB攻撃、他国もまねる可能性
  • 金融当局の自律性、物価安定にとって極めて重要-ロンドンで講演

ドイツ連銀のナーゲル総裁

Photographer: Alex Kraus/Bloomberg

欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのナーゲル・ドイツ連邦銀行(中銀)総裁は12日、主要経済国間の競争激化が世界的なインフレ上昇につながる恐れがあるとの認識を示すとともに、ECBの独立性を当然視すべきではないと警告した。

  ナーゲル氏はロンドンでの講演で、「国家間の地政学的競争激化は、インフレ抑制よりも財政目標を優先するよう、独立した中銀に圧力を強める可能性がある」と指摘。トランプ米大統領による米連邦準備制度理事会(FRB)への攻撃に言及し、「他国の政治家が同様の政策を追求するための青写真と受け止められかねない」と述べた。