東京が「富裕層の植民地」に-建築界ノーベル賞・山本理顕氏「ヒルズ型」再開発を批判

  • コミュニティー考え設計しているか-隈研吾、安藤忠雄両氏を名指し
  • 未来の東京がどうあるべきか、プラン作りを促す異例の同業者批判
山本理顕氏Photographer: Akio Kon/Bloomberg

「建築界のノーベル賞」とされるプリツカー賞を2024年に受賞した建築家の山本理顕氏が東京の再開発を巡り、異例の同業者批判を展開した。近年進む開発は公共性よりも富裕層の利益を優先しているとして、警鐘を鳴らしている。

  都内では長年、耐震性向上や近代化を目的としたスクラップ・アンド・ビルドが繰り返されてきた。それでも東京は、世界最大級の「メガシティ」でありながら、意外なほど歩行者に優しく、ヒューマンスケール(人間の感覚や行動に適合した空間作り)を保ってきたのも事実だ。狭い路地や緩やかな建築規制が小さな商店やバーの活気を支え、一等地であっても手頃な住宅が点在してきた。