トランプ氏の「砲艦外交」、中国にアジアを明け渡すリスク-BE分析
- アジアのGDP、35年には55兆ドルに拡大へ-経済成長の中心
- 台湾を巡る戦争、世界経済に10兆ドル超の損失与える可能性
トランプ米大統領の外交に危うさ
Photographer: Shawn Thew/EPAカリブ海に艦隊を展開し、イラン沖にも別の艦隊を配備するトランプ米大統領は、対立を辞さない姿勢を隠さない。米国の力は世界の重要地域での高コストの紛争抑止に機能してきたが、トランプ氏はそうした力の源泉やそれをどのように行使してきたのか、見失うリスクがある。
米国の戦略専門家は過去10年余りにわたり、アジアへの軸足移動を唱えてきた。アジアは世界の経済成長の中心であり、経済規模は55兆ドル(約8430兆円)に達すると予想されている。アジア重視への転換を最優先に据えた場合、幾つかの帰結に至る。つまり、中国に対抗するためには同盟国の協力が不可欠で、他国に国際ルールの順守を求めるのであれば、少なくとも自らもそれを尊重する姿勢を示す必要があるという点だ。