アンソロピックの警告届かず、信念のない即断売りが株式市場を翻弄

  • 震源の法務ツール、アンソロピック自体が他社の機能を継続して使用
  • 自動走行運転やゲームと同様、技術の進歩は仕上げの段階が難所

ニューヨーク証券取引所のトレーダー(2月2日)

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

ChatGPTが登場した瞬間から、ソフトウエアメーカーはリスクにさらされてきた。人工知能(AI)が対話、画像、さらに動画でこのように飛躍できるなら、次に陥落する最前線はどこか、という疑問が生じた。

  投資家にとって、その答えはここ数日で明らかになったようだ。彼らは「信仰の跳躍」ではなく、信念なき跳躍と言うべき勢いでソフトウエア株に売りを浴びせた。最初の兆候は1月30日、グーグル・ディープマインドのツール「ジーニー3」がゲーム株を急落させた時に表面化した。言葉で指示するだけでリアルな3D環境を生成できるなら、既存のグラフィックスやゲーム開発ツールの存在意義が問われるという理屈で、「グランド・セフト・オート6(GTA6)」発売を控えたテイクツー・インタラクティブ・ソフトウエアの株価は8%下落した。