AIの破壊力がローン市場直撃、ドイツ銀行に「ハング債務」背負わせる

  • ソフトウエア会社の買収、ドイツ銀は約12億ドルの債権販売に苦戦
  • 売れないローン債権「ハング債務」、銀行のバランスシートに滞留

ドイツ銀行のフランクフルト支店

Photographer: Alex Kraus/Bloomberg

ドイツ銀行が率いる銀行団は、ソフトウエア企業の買収を支援する約12億ドル(約1900億円)のローンで、債権の売却に苦戦している。人工知能(AI)による産業破壊への警戒が金融に影響した新たな一例となった。

  事情に詳しい関係者によると、PROSホールディングスのB2B事業に対するソフトウエア会社コンガによる買収について、ドイツ銀行は当初予定していた融資債権の売却を断念し、代わりに6億2500万ドルのタームローンで資金を提供すると、債権者候補に伝えた。関係者らは非公開情報であることを理由に、匿名で話した。銀行団はまた、2028年に満期を迎える5億4000万ドルの融資についても借り換えを予定していたが、これも見送られたとの説明が投資家にあった。