【日本市況】中長期債下落、根強い利上げ観測と財政警戒-円もみ合う

29日の日本市場は中長期債が下落(金利は上昇)。日本銀行の追加利上げ観測や衆院選後の財政拡張に警戒が強く、売りが優勢となった。円は対ドルで153円を挟み一進一退。介入を否定したベッセント米財務長官の発言後に広がった円売り・ドル買いが一巡した上、地政学リスクがドルの重しとなった。株式は上昇。

  岡三証券の長谷川直也チーフ債券ストラテジストは、債券相場について「ベッセント氏の発言で円安が再び意識されていることや残存10年超25年以下のオペ結果が弱かったことが重し」と指摘。順調だった28日の40年債入札は安心感につながった半面、今年度中の消費減税実施など首相発言を聞くと財政拡張を意識せざるを得ず、「金利が低下すると戻り売りが出やすくなる」と話した。