野村HDの復活路線に試練、野心的な日本のメガバンクが国内外で攻勢

  • 最高益更新でもPBRは3メガ銀を下回る、時価総額の差も拡大
  • 米資産運用事業の買収、プライベート市場での拡大などで成長追求

きらびやかな新オフィスタワー大型買収、洗練されたテレビCM。前期(2025年3月期)の純利益は過去最高を記録し、株価は17年ぶりの高値圏で推移している。野村ホールディングス(HD)は力強さを印象づける形で創業100周年を迎えた。

  しかし、社内は必ずしも祝賀ムード一色ではない。匿名を条件に語った社員によれば、奥田健太郎社長は昨秋、社内メッセージで、好調なときほど謙虚に必要な改革を進めるべきだと強調したという。さらに非公式の場では、足元の利益回復は景気循環による追い風も一因だと経営幹部らに伝えており、慢心への警戒感がにじむ。