習氏の粛清、かつての盟友も切り捨て-軍中枢空白で台湾問題に影響か

  • 4期目を目指す習氏、軍制服組トップ張氏の影響力を警戒か
  • 張氏が核兵器巡る機密を米国に漏えいした疑惑浮上、専門家は懐疑的
演壇に立つ張又侠氏(2023年)Photographer: Greg Baker/AFP/Getty Images

中国の習近平国家主席が、人民解放軍の制服組トップで、かつての盟友でもあった張又侠氏の調査に踏み切った。これは、過去約半世紀で最大規模とされる中国軍に対する粛清においても、特に衝撃的な展開だ。台湾や後継を巡る問題、共産党人事のさらなる混乱にも波及する可能性がある。

  張氏は、かつて習氏やその兄弟らと非常に近い関係にあった人物で、中国共産党の戦時の功労者とされる。その張氏の異例の失脚により、中国人民解放軍の最高意思決定機関である中央軍事委員会は事実上、崩壊に近い状況に陥った。習氏の下で同委の現役メンバーは1人のみとなり、2022年に3期目の習政権が始まった時点で在籍していた6人の同委メンバーはほぼ一掃された。