中国の1兆2000億ドル貿易黒字、静かに世界市場へ流入-逆流リスクも
- 貿易で得た富を中央集権的に管理する体制が転換点を迎える
- 世界金融システム、中国由来の流動性への依存強まる
中国は昨年、記録的な貿易黒字を積み上げたが、その資金は世界の市場に流入している。かつては中国人民銀行(中央銀行)が管理していた輸出収益が、今では民間による海外証券の大規模な購入や、国外での事業拡大に使われている。
昨年の黒字1兆2000億ドル(約190兆円)のおよそ3分の2が、企業や個人、国有系金融機関の手に渡った。こうした資金の流れは、中国政府が直ちにコントロールできない急激な資本流出入の反転を招くリスクを伴う。中国人民元の上昇が容認される環境では、中国への資本還流のリスクが大きい。