段ボール製ドローンを国防の現場へ、防衛省も注目する日本発スタートアップの挑戦
- 低コストで量産可能、偵察や群攻撃などの任務への導入も想定される
- 政府は民間・防衛両分野で活用可能なデュアルユース製品開発を推進
愛知県名古屋市の近郊。バイク用ヘルメットをかぶった山口拓海氏は、手にした横幅約1.8メートルの飛行機型段ボール製ドローンを勢いをつけて空中に投じた。ドローンは直後に落下した。
段ボール製ドローンを開発した同氏のスタートアップ企業「Airkamuy(エアカムイ)」では、こうした失敗にも慌てることはない。低コストで量産が可能だからだ。再び行った試験は順調に進んだ。ドローンは名古屋の主要空港近くにある人工島上空を飛行した後、無事に着陸。エンジニアらは飛行データを収集し、最終調整を行う。全てが順調に進めば、防衛省はこのドローンを導入する見込みだ。任務には偵察や複数の小型爆弾搭載機によるスウォーム(群れ)攻撃などが含まれる可能性がある。