Lionel Laurent, コラムニスト

袋小路の欧州、対中認識の甘さが悲劇生む

  • 欧州が内燃機関車巡り方針転換-35年からの新車販売禁止を撤回
  • 中国による供給過剰の裏にあるのは、欧州市場の需要の弱さ
Photographer: Xinhua News Agency/Xinhua News Agency

欧州連合(EU)が内燃機関(エンジン)車の新車販売を2035年から禁じる措置を撤回し、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)など域内の自動車メーカーの願いがかなった。禁止は実現が難しくコストもかかる上、 政府からの補助金を背景に電気自動車(EV)で先行する中国メーカーにとって追い風になると受け止められていた。

  中国勢は、欧州市場で7%のシェアを獲得している。気候変動対策で主導権を握るか、雇用を守るかの選択を迫られたEUは、後者を選んだ。