強い電力株、震災前水準へ2度目の挑戦-AI期待から評価軸が多彩化

  • 8月の業種別上昇率で電気・ガスがトップ、昨年5月の高値へ接近
  • 震災前より稼げる環境とストラテジスト、原発動向も重要な焦点に

真夏の日本株市場で電力株の強さが顕著だ。投資家の評価軸が人工知能(AI)普及に伴うデータセンターへの期待一辺倒から収益環境の好転や株価の割安感など多彩化し、昨年成し遂げられなかった東日本大震災前の水準回復に再度挑戦する。

  東証株価指数(TOPIX)の33業種の月間パフォーマンスを見ると、8月は14%高の電気・ガスがトップ(21日時点)。TOPIXの上昇率4.8%を大きく上回っている。昨年も電気・ガスは年始から5月まで3割強上昇したが、福島第1原子力発電所の事故が起きた2011年の東日本大震災直前の水準を抜け切れなかった。