日銀17年ぶり利上げ、マイナス金利解除が意味することとは-QuickTake
- 効果は賛否両論、銀行収益圧迫-他中銀が利上げの中で円の価値低下
- 政策金利をどこまで引き上げるかが次の焦点-緩和的環境は当面維持
日本銀行は世界で最後のマイナス金利政策を解除した。銀行の貸し出し促進、需要喚起、インフレ醸成を目的に導入された同政策は、今春闘での力強い賃上げにより物価目標の実現が視野に入る中、その使命を終えた。政策転換が経済や金融市場にもたらす影響はさまざまで、得をする人もいれば、損をする人も出てくる。その両方を感じる場合もあるだろう。
マイナス金利とは、銀行に預金した側が利息を受け取るのではなく支払うことを意味する。欧州の中央銀行が物価下落に対処するため2010年代に導入した大胆な政策措置だ。日銀がマイナス金利を導入したのは16年で、長期にわたるデフレと闘うため、それまで行っていた金融資産の買い入れを伴う量的・質的金融緩和策に追加された。マイナス金利の適用対象は民間金融機関が持つ日銀当座預金のごく一部で、個人預金は対象外。銀行に貸し出し増加を促すのを狙ったものだ。