【コラム】黒田総裁の「ヘッドフェイク」にご用心-リーディーとモス
日銀の黒田総裁
Photographer: Koichiro Tezuka/The Mainichi Newspaper
率直な言葉は信頼できる経済戦略の中核であるはずだ。経済の効果的なかじ取りに中央銀行は自らの行動だけではなく言葉を信頼してもらわなければならない。当局者らは過去20年間にわたり、幾つかの失敗を重ねながらもガイダンスに磨きをかけてきた。この技巧が、日本銀行からは失われたようだ。
18日の日銀政策決定会合について最も特筆すべきことの一つは、金利とイールドカーブコントロール(YCC)の設定が据え置かれたことではない。これは広く予想されていた。黒田東彦総裁の任期最後の数カ月の市場の特徴は、日銀が一つの決定から次の決定へとどう動くかについての予想の確信のなさだ。信ぴょう性を欠いているため、日本のエコノミストたちからの最近の予想は日銀の意図についての懐疑に満ちている。