破綻した銀行救済の最良手段ベイルインに潜むリスク-QuickTake
各国政府は2008年に起きた金融危機のさなか、ベイルアウトによって銀行を救済するために公的資金1兆ドルを拠出した。有権者は激怒した。その後、規制機関はより適切なアプローチで大筋合意に達した。すなわち、経営難に陥った銀行をベイルアウトで救済する代わりに、債権者にベイルイン、すなわち損失の負担を強いるという方法である。
つまり、銀行が破綻した場合は特定目的の債券の価値急減や普通株への転換があり得るという了解を得た上で、社債を投資家に売るということだ。その賭けが裏目に出て、投資先の銀行が破綻したときに投資家が資金を失うという原則に異議を唱える人は少ないだろう。しかし、実際問題として、ベイルインは政治的に厄介な問題を伴うことも確かである。なぜなら規制当局はどの債権者を犠牲にして、どの債権者を救済するかで厳しい選択を迫られるからである。しかも、抜け道がたくさんある。