【映画】金融危機直前の24時間、瀬戸際バンカーたちの人間性に迫る
映画「Margin Call(マージン コール)」で、破滅の淵にひんした投資銀行のシニアブローカーを演 じるケビン・スペーシーは、死にかけている飼い犬のために涙を流す。
2008年の金融危機が表面化しつつあった24時間を描いたこの 作品に登場するバンカーたちは決して、「ウォール街」(1987)の ゴードン・ゲッコーではない。第61回ベルリン国際映画祭のコンペ ティション部門出品のこの作品が長編第1作となったJCチャンダー 監督は、バンカーたちを皮肉屋ではあるが人間味のある人々として描 く。好感すら持てる人物もいる。同監督の父親が米証券会社メリルリ ンチに40年勤めていたことと関係があるかもしれない。