中国企業の進出当て込んだロンドンの新金融街構想、今や蜃気楼のよう

  • シティー空港と向かい合う21棟の新築ビルへの入居、ほとんどない
  • 中英関係の緊張も間違いなくここのプロジェクトのリスク-許為平氏
Aircraft sit parked at City Airport in this view through an empty space in a building at the Royal Albert Docks development in London, July 30.Photographer: Jason Alden/Bloomberg
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2015年、英国と中国は蜜月関係にあった。当時のキャメロン首相は英国が「中国にとって西側で最良のパートナー」だと胸を張り、習近平国家主席とロンドンのうらぶれたテムズ川沿いの土地35エーカー(約14.2万平方メートル)を活気ある金融街に生まれ変わらせる合意に調印した。

  あれから5年。英国の欧州連合(EU)離脱と中英関係の冷え込みを受け、中国企業を進出させてロンドンの新金融街カナリーワーフを再現させようともくろんだ不動産開発業者、許為平氏の構想は蜃気楼(しんきろう)で終わりそうな様相だ。テムズ川を見下ろし、川を挟んでロンドン・シティー空港と向かい合う21棟の新築ビルは、プロジェクトの第1期として17億ポンド(約2350億円)を投じて建設されたが、入居したテナントはほとんどいない。