6月23日(ブルームバーグ):国内携帯3位ソフトバンクモバイルは、米アップルの携帯電話端末「iPhone(アイフォーン)」の日本での新規契約者の実質負担額を、記憶容量8ギガバイト(GB)製品は2万3040円、同16GBは3万4560円に決めた。2年分割払い・頭金ゼロの契約として顧客獲得を狙う。発売は7月11日。
孫正義社長が23日、記者団に明らかにした。機種変更は高めになるが詳細は未定。同社の資料によると、8GB機種の端末代は本来6万9120円だが、奨励金補助で販売額を引き下げ、月々960円の分割払いとする。中途解約は残額を一括徴収する。通信料金は最低月7280円かかり、契約者はここから奨励金分1920円を払う形になる。
アイフォーンは第3世代(3G)対応版が世界同時発売される。2Gで世界から孤立した通信規格を採用していた日本では初の登場。米での販売価格は199ドル(約2万2000円)と299ドル(約3万2000円)。販路が通信業者とアップル直営店に限られる米国と違い、ソフトバンクは量販店でも販売する。国内のアップル直営店での価格・契約体系はソフトバンクとは別になる。
クレディ・スイス証券の早川仁アナリストは「頭金ゼロのインパクトは大きい。年内100万台売れるのでは」とみる。さらに、携帯電話事業の主要指標であるARPU(契約1件当たりの月間収入)が第4四半期(08年1-3月期)で4310円と「大手3社で最低水準」のソフトバンクにとって、通信代名目で最低7280円を徴収できる利点は大きいと指摘した。
「大丈夫、もうかる」
アイフォーン契約には、使い方次第で通話代が無料にもなる「ホワイトプラン」(月額基本料980円)と、月5985円のデータ定額制への加入が条件。さらにデータ関連契約が同315円必要になる。孫氏は、欧米よりも利用者負担は軽いと説明。端末が売れるほど奨励金負担がかさむ点は認めながらも、「通信料収入で賄う」ため、「大丈夫、もうかる」と述べた。
またパソコンに近い感覚でインターネットを定額利用できゲームソフトも斬新なため、「機種の魅力に引かれてくる人が多い。NTTドコモやKDDIから、APRUの高いユーザーがたくさん来るだろう」と自信を示した。ただ当面は品薄になる可能性もあり、販売予想台数も入荷量が読めないため不明だと語った。アップルとの収益分配は「秘密保持協定があるためコメントできない」としている。
一方、最大手NTTドコモの山田隆持社長は23日、就任後初の記者会見で、アイフォーンの国内販売権獲得について、「まだあきらめたわけではない」と述べた。
ソフトバンク株価の終値は前日比28円(1.5%)安の1843円。
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