6月16日(ブルームバーグ):米証券大手リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの16日の発表によると、同社は2008年3-5月(第2四半期)に不動産関連資産を20%減らし647億ドル(約7兆円)とした。住宅市場の市況悪化に伴う一段の損失回避を目指す。
リーマンが同日発表した第2四半期決算は、28億ドル(1株当たり5.14ドル)の赤字。決算内容は先週発表の暫定集計と同様だった。レバレッジド(高リスク・高利回り)融資債権の保有高は180億ドルと、287億ドルから減らした。
リーマンは先週、28億ドルの暫定赤字と経営幹部の刷新を発表し、株価は4日続落した。リチャード・フルド最高経営責任者(CEO)は同社が世界的な信用収縮を乗り切れると投資家に納得させる必要に迫られている。
フルドCEOは16日の発表資料で「第2四半期の赤字見込みを先週発表して以来、当社への信頼を回復し同四半期のような受け入れがたい業績を繰り返さないよう、必要な措置を開始した」と述べた。
発表によると、第2四半期の債券事業の収入はマイナス30億ドル。株式トレーディングの収入は65%減の6億100万ドル。保有するプライベートエクイティ(未公開株)の評価額引き下げが響いた。投資銀行事業の収入は25%減の8億5800万ドル。資産運用事業は10%増の8億4800万ドルだった。
資産運用会社のブラックロックや保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)の元CEOモーリス・グリーンバーグ氏は先週のリーマンの増資で同社株を購入し、同社の将来への信頼を示した。フルド氏は12日、エリン・カラン最高財務責任者(CFO)とジョゼフ・グレゴリー社長を更迭。突然の経営陣刷新で市場は動揺した。
リーマン株は13日、先週初めて上昇し14%高で取引を終えた。上昇率は4月1日以来で最大だった。
翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:アムステルダム 木下 晶代 Akiyo Kinoshita akinoshita2@bloomberg.net Editor:Akiko Nishimae記事に関する記者への問い合わせ先:Yalman Onaran in New York at yonaran@bloomberg.net .