11月17日(ブルームバーグ):ゲームソフト大手スクウェア・エニックスの漫画「鋼の錬金術師」の発行部数がアニメ放映を開始した10月以降急増している。年末には漫画を題材にしたゲームソフトや携帯電話向けコンテンツ(情報の内容)も投入。海外でのアニメ化も計画中で、将来は「ファイナルファンタジー(FF)」や「ドラゴンクエスト(ドラクエ)」と並ぶ同社の看板タイトルとして収益源に育てたい考えだ。
鋼の錬金術師は同社(旧エニックス)の漫画雑誌月間「少年ガンガン」に2001年7月から連載され、単行本もこれまで全6巻が発売されている。10月4日の土曜日の夕方からアニメ放映が始まったため知名度が高まり、単行本1巻当たりの販売部数が約20万から一挙に100万部に増えた。スクウェア・エニックスの出版事業部長を務める田口浩司執行役員が17日までにブルームバーグ・ニュースに明らかにした。
漫画をベースにしたゲームソフトは、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の家庭用ゲーム機「プレイステーション2」向けが12月25日に発売。任天堂の携帯型ゲーム機「ゲームボーイアドバンス」向けソフトも、バンダイがスク・エニからライセンスを受ける形で来年2タイトル投入する。
携帯電話向けにアニメの主題歌などの着信メロディーなどを12月から配信する。携帯電話向けゲームソフトも開発を検討中で、携帯電話事業者各社と交渉している。
アニメの海外放映も検討している。すでに「欧米5カ国のテレビ局から引き合いがある」(田口氏)としており、海外でもアニメと連動してゲームソフトを投入していきたい考えだ。
4月に合併する前の旧スクウェアと旧エニックスは、FFとドラクエという大型ソフトタイトルの発売次第で業績が大きく変動するのが課題だった。エニックスの出版事業とスクウェアの海外販路を組み合わせ、漫画やアニメと連動したゲームソフトや、ゲームソフトの登場人物のがん具など関連商品の販売を拡充することで、収益源の多様化と安定化を狙う。
スクウェア・エニックスの株価は前日比100円(4%)安の2460円(午前9時8分現在)。